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天国と地獄 ~地獄編~ 【ツインテールバトン】 [バトン]

2009y05m31d_165253284.jpgブランシュ 「なんか急に背景がおどろおどろしくなったような……」

さあ、本日はいよいよ地獄編です! 哀れブラン君にはどんな運命が待ち受けているのでしょうか!?

ブランシュ 「なんかあんた……楽しそうだよな(ぼそり)」

ぎ、ぎくっ(ば、バレた?^^)  
……(開き直って)それではみなさま、レッツゴー♪


*

紅蓮さんからまわしていただきました!

【ツインテールでお願い!バトン】
※ルール
指定された持ちキャラをツインテールにして下さい。なるべく頭の上の方で。
そしてその様子を絵に描いて下さい。
質問はキャラになりきって答えて下さい。

指定:ブランシュ

twintale.jpg

■■今の気分は如何ですか?
ブランシュ 「な、なんじゃこりゃーっ!」

■■回りの人から見た反応は?
⇒下記掲載の短編参照

■■普段からこの髪型で居られそう?
ブランシュ 「なわけねーだろーがっ!(頭のかつらをむしりとる→投げる)」

■■どこのお宅の誰をツインテールにしますか(5人くらいお願い)
アンカーで!

*


はー楽しかった!! (満足) 
ブランに、ツインテール??? 考えた末に出てきたイメージが上記の通り。金髪+ツインテールと言えばコレしかなかった!!  ♪ そばかす、なんて~、気にしないわ~
おかげで、ツインテールバトンなのに女装まで兼ねるというおいしいことに。
果たして、どういう状況でこんな格好をすることになったのか? を考えたらおはなしが1本できたので追記より載せときます♪ ご興味がおありな方はどうぞ。

……しかし、描き終えたあともう1度紅蓮さんの記事見返したら、「短い髪の毛を無理矢理くくる感じ」でのご指名だったような……。ぜんぜん違う!(汗) ってことでもう1枚描きました。

hutatusibari.jpg

ブランシュ 「もう……どうにでもしてくれよ……(あきらめ)」

▼やつは ていこうを とめたようだ!

しかし、前回の記事であんなに素敵に描いてもらったというのに、飼い主本人が描くのはコレ……(笑) そのギャップが笑えたので、こんなタイトルになりました。せっかくいい気分になってたのに、突き落としてごめんよブラン。

紅蓮さん、楽しいバトンを回してくださり、ありがとうございました~♪





短編小説 「禁じられた遊び」



ある休日の昼下がり。
塔の家の居間で、ココアとブランシュがしかめっ面を突き合わせていました。それぞれの手には数枚ずつのカード。目はテーブルの上に注がれています。

ブランシュが、手持ちのカードを1枚出しました。それを見たココアが唇をとがらせます。

ココア 「・・・・・・パス!」
ブランシュ 「ここと、ここと、ここを出してっと……、イエー、勝利~♪」

ココアは残ったカードをテーブルの上に投げ出すと、腹いせ混じりにかき混ぜました。AからKまできれいに揃っていたカードの列が、みるみるうちに崩れていきます。

ココア 「もー、つまんない! 別の遊びしよ!」
ブランシュ 「えー、またかよ。そもそも、七並べやろっつったの、ココアだろ」

しかし、そうは言ってもカード遊びにほとほと飽きがきているのはブランシュも一緒なのでした。
窓の外はバケツをひっくり返したような雨。遊びに行きたくても、塔から一歩も出れないのが現状です。

ブランシュ 「ガレットさん、大丈夫かなあ……」

ブランシュはぼんやりと、遠い空の下にいる彼女のことを想いました。
ガレットは、3日前からメイドのラテとレーズンを伴って、一山越えたところにある"スパリゾート"に出かけていました。予定では今日の夕方あたりに帰宅することになっていますが、この天気ではどこかで足止めを食っているかもしれません。

ココア 「はー、おなかすいたぁ……。おやつ、まだあ?」
ブランシュ 「・・・・・・・・・・・・」

2人が、それぞれの理由で溜め息をついた時でした。
廊下側の両開きの扉が勢いよく開き、チョコレート色の髪の少女が入ってきました。

アンゼリカ 「なーに、2人とも。辛気臭いなぁ」
ココア 「アンゼちゃん!?」
ブランシュ 「いつの間に。帰ってきてたのか?」

驚いたのはココアとブランシュです。常日頃、神出鬼没に塔の家を出入りしている彼女ですが、ここ数週間は姿を見ていませんでした。プライベートに関しては極力詮索しない、というのがここでは暗黙の了解になっていますが、気になるものは気になるのです。

アンゼリカ 「退屈そうだね。よし、あたしが1つ、面白い遊びを教えてあげようか」
ココア&ブランシュ 「えっ? なになに?」

しかし、2人の疑問はアンゼリカの提案の前にあっさりかき消えてしまいました。

*

塔の家の執事・モカは近頃多忙を極めていました。なにしろ、2人のメイドがいっぺんに休暇を取ってしまったものですから、必然的に彼のところにしわ寄せがくるのです。掃除、洗濯、食事の給仕。しかし、モカはそれらの仕事を思いのほか楽しんでいました。昔、ココアと2人、塔の家に移り住んだばかりの頃はこんな生活をしていました。好みにうるさいココアのために、あちこちかけずり回ったものです。あれから4年、すっかり人が増え、にぎやかになった塔の家ですが、モカは時々、あの頃のことを懐かしく思い出すのでした。

モカ 「ずいぶん暗くなってきましたね……。すこし早いけど、ランプを灯しますか」

窓の外は激しい雨で塗りつぶされ、まだ3時過ぎだというのに辺りは真っ暗です。
今、遠くの空で稲妻がひらめき、おくれて、雷鳴が鳴り響きました。
その、身体の芯までふるわすような音がおさまると同時に、モカの耳に、何やら楽しげな歌声が聞こえてきました。この声は―ココアさん、ブランさん、アンゼさん。かすかに混じるギターの音は、あの厄介者のニコのものでしょうか。モカは火をうつした燭台を手に、地下の階段を上っていきました。

一階廊下に出ると、声はさらに大きくなりました。居間の扉がうっすらと開いて、中から光がもれています。燭台の灯りをうつしながら、敷き詰められた絨毯の上を進んでいったモカは、次第にはっきりしてきた歌の内容に耳を疑いました。

居間からの声 「野球~するなら こういう具合にしやしゃんせ♪ アウト! セーフ! ヨヨイノヨイ!」

なんということでしょう。あまりのことに、モカは青ざめました。
この歌は「野球拳」。じゃんけんをして、負けたほうが1枚ずつ衣服を脱いでいくという大人のゲームです。
こんなゲームにココアさんが参加しているとは! 十中八九、ニコあたりが入れ知恵をしたのでしょう。
モカは、怒りにかられて居間の扉を開け放ちました。

モカ 「ストーップ! ストップストップストップー!!」

*

部屋の中の光景は、あらゆる意味でモカの想像を上回っていました。
正面のソファに、ゆったりと腰かけているアンゼリカ。絨毯の上にあぐらをかき、ギターを抱えているニコ。
タートルネックセーターにワンピース、タイツにストラップ靴。いつもと変わらない格好で、きょとんとこちらを振り返っているココア。
そして。

ブランシュ 「げっ! 何しにきたお前っ。見るんじゃねぇえええっ」

ふわふわのツインテールに、赤と白のストライプ柄のドレスを身にまとったブランシュ…………。
唖然とするモカに、ココアが大笑いで話しかけました。

ココア 「聞いてよ、ブランたらトランプは強いくせに、じゃんけんは笑っちゃうくらい弱いんだよ~!」
ニコ 「現時点で、15回連続負けだな」
アンゼリカ 「その結果が、これってわけ」

ソファの脇には、衣装ケースの他にかつらや靴など塔中から集めてきた衣裳が並べられていました。天使の羽や、騎士の鎧など、演劇部のコスチュームも何点か混じっています。ココアは、その中から、花飾りのついたつば広の帽子を取りあげると、嫌がるブランシュに無理やり押し付けました。

ココア 「よし! これで完成~! 題して『キャンディ・キャンディ』!」
ニコ&アンゼ 「おお~(拍手)」

ブランシュは苦虫をかみつぶした表情で突っ立っています。モカは脱力感を覚えました。

モカ 「そういうことですか……。では、わたしは仕事がありますので」
ニコ 「おー、そうお堅いこと言わんで。お前も遊んでこうぜー」
モカ 「お断りします!! (きっぱり)」

モカが、この馬鹿げた空間から脱出しようと扉を開けた時でした。

レーズン 「たっだいま~!」
ラテ 「お世話に、なりました……」
ガレット 「ちょっと何なのよこの雨! せっかくきれいにした髪が、台無しじゃないの!」

にぎやかな声が響き、遠出していた3人が帰ってきました。黒蜜さんの車で、この天候の中なんとかたどり着いたものの、駐車場から玄関に上がるまでの間にすっかりぬれねずみになってしまったようです。

ガレット 「タオルはないの? まったく、気が利かないわねえ! それから、すぐに浴槽にお湯をためて頂戴。このままでは、風邪をひいてしまうわ!」

ガレットの命令に、ラテとレーズンは息つく暇もなく、階下へ下がっていきました。何とも、慌ただしいことです。
ドレスの水滴を払い、ひと心地ついたガレットは、ようやく散らかった居間の様子に気付きました。
ぐるりと部屋を見渡した末、最後に目に留まったのが、ソファの裏から不自然にはみ出したドレスと金髪。

アンゼリカ 「ブラン! 観念して出てきな!」
ニコ 「バツゲーム、バツゲーム♪」
ココア 「だいじょうぶだよ。めちゃめちゃ可愛くしてあげたもん!」

ニヤニヤ笑いの3人に、ひきずられるようにしてガレットの前に押し出されたブランシュ。

ブランシュ (とほほ……。好きな女の前で、なんでこんな格好……)

情けなさのあまり、顔を上げることすらできません。ガレットは、しげしげとブランシュの全身をながめると、さめた声音で言いました。

ガレット 「ふーんアンタそんな趣味があったの……」

くるりときびすを返すと、そのまま居間を出ていきます。肩のいかり具合からして、怒っているのは確実です。その内面を要約すると、「わたしがこんな大変な思いをして帰ってきたというのに、浮かれちゃって何よ!」というところでしょうか。

ブランシュ 「ガ、ガレットさん!(ずるっ、バターン!)」

追いかけようとしたブランシュは、ドレスのすそを足で踏みつけ前のめりに倒れました。おでこをしたたかに床に打ちつけ、涙目で起き上がります。

ココア 「かっ、かわいそうなブラン君……!」
ニコ 「哀れだな」
アンゼリカ 「彼女、容赦ないからねー」

同情のまなざしを向ける3人に、(元はあなたたちのせいなんじゃ……)と心の中でつぶやきながら、静かに片付けにとりかかり始めるモカでした。

fin

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るなねこ。

(*´∇`*) おはなし 情景が、浮かんで
とても 楽しかったです ^^

逆!野球拳!?ってことでしょうか ^^

負けたら 着せ替え人形ww

キャンディ・キャンディ姿のブランくんも、
2枚目の 短髪ツインテも lovely ですv


by るなねこ。 (2009-06-02 19:19) 

cotono

バントからこんないろいろと発想してしまうなんて
すごいですねぇ^^
大雨でも塔の家は賑やかで良いですね。
野球拳が出てくるとは、思わず笑ってしまいましたw
(ブランシュくんはお気の毒なw;
でもイラスト2枚ともとっても可愛いです!v
ブランシュくんならどんな衣装でも似合いそうですね♪
(やめてくれって声が聞こえてきそうw
by cotono (2009-06-03 12:25) 

紅蓮

こんにちは!反応おそくなってごめんなさい…!
もう私にとってうふふむふふな内容で!ブラン君ごめん可愛すぎる^^^///
天国と地獄…?と思ってたらまさかのツインテールバトン!
天国と天国の間違いじゃないですか^^^^b
ウィッグつけてるブラン君もいいですがやっぱり短い髪の毛で頑張って…っていうのがいいですよね…//
2枚かかせちゃって申し訳ないという気持ちよりラッキーと思ってしまった自分が恐ろしいです←
死んだ目のブラン君…お持ち帰り決定ですね^q^
ガレットお嬢様やっぱり厳しいことvvそんな貴方が大好きです自重

それにしてもじゃんけん苦手なんですね、ブラン君(にやり
by 紅蓮 (2009-06-06 18:20) 

cotono

おはようございます^^
夜中にリオン&ブランシュ兄弟のお話、UPしました。
らくがきとブランシュくんのカッコ良さもない話なので
さらっと見てやってくださいませ^^;

(こちらにはせっかくガレットさんとブランシュくんがいるのですから
ぜひぜひオムレットさんのラヴ絵も描いてくださいね~♪
私は髪の毛は重い方が広がらないと美容室の人に言われてから
伸ばすようになりました。今はmerufaと同じ腰まであります。
そこまでしなくてもいいんですけどねw
by cotono (2009-06-07 07:15) 

オムレット

>るなねこ。さん
おはなし、読んでくださってありがとうございます。
感想、いただけてとってもうれしいです~。
野球は野球でも、野球拳……。ブランには、ちょっと不得意分野だったようです。
ココアはこういうのは強い!(カンの勝利?) 
まさかブランを"ラブリー"に描く日が来ようとは……^^
キャンディ・キャンディはドレスを描くのが楽しかったです♪


>cotonoさん
それまでの雰囲気をぶち壊して突然出てくる野球拳^^
塔の家世界ではもう、何でもありなんです♪
やー、金髪ロングは描くのが楽しいですね。
中身がアレなんで、優雅さには欠けますが。
ほら、ブラン、どんな衣装でも大丈夫だって! じゃ、次は何がいいかな?^^
なんて、連続ではあまりにもかわいそうなので、次描くときはちゃんと男の子の恰好をさせてあげようと思います^^
実は今、cotonoさんのラブ絵に触発されて、めずらしくガレット&ブランシュで真面目な絵を描こうと試みてるんですが、付随の話のほうが長くなりすぎてただいま奮闘中だったりします;
いつになったら公開できることやら~;;
わー、cotonoさん腰まで髪があるんですか! merufaちゃんと一緒だ~。
わたしも昔無謀にもショートにした時は髪が爆発して悲惨なことになりました。
なので、今はずーっと肩下の長さをキープです。ほんとはショート~セミショートあたりが髪型としては好きなんだけどな(悲)


>紅蓮さん
こんにちは~!反応ありがとうございます^^
紅蓮さんにバトンを回してもらって、ツインテールツインテール……
とぐるぐるした結果こんな感じになりました♪ 楽しんでいただけたなら幸いですv
わたしも出来はさておき、やっぱり2枚目のムリヤリツインテのほうが
ブランらしいかなと思ってます。
こ、こんな落書きでよければぜひ連れ帰ってやってくださいませ。
目、死んでますけど。今度はきっと生きてる目のブランを描きますね。
そしてやっぱり見ものはガレットの反応。勇者として見直されるどころか、
ますます引かれてます。哀れな;;
このあと、必死に水で化粧を洗い落としながら、「落ちねぇぇぇ!」とか
絶叫してる彼が目に浮かぶようです……(←クレンジングオイルとかきっと知らない)
by オムレット (2009-06-07 12:16) 

cotono

こんにちわぁ~。また来ちゃったw
コメント頂けてほっとしました。
。。って、きゃー、ブランシュくん、前に「おいら」って言ってませんでした?;たしか、私が彼に興味を持ったのはそれが初めだったと思います。が、頭の中に既にインプットしてあるのを変更します^^;
オレでいいのかな?次からそうさせていただきますね♪
正直なところ今回のお話を作ってて違和感があったのでw
お世辞抜きでオムレットさんの才能は尊敬に値してますよ~^^
それでこの違和感もオムレットさんならなんとかしてくれるだろうと先に作っておきながら丸投げみたいな。。すみません(^^ゞ
よろしくお願いします^^
そしてそして普段の2人からは想像できないガレットさんとのラヴ絵とお話、こちらも楽しみにしてますね!♪ではまた^^
by cotono (2009-06-07 13:18) 

か-ず

こんにちわ^-^
イラスト、金髪のかわいい女の子だなって思ってたら、
ブランシュさんだったんですね、びっくりしました!
でも、似合ってます♪

じゃんけんに負けたら、女の子の格好しなきゃいけないなんて
塔の家は怖いとこですね(笑
でも、ブランシュさんがいっぱい活躍してて、お話楽しかったです♪

少し甘えん坊のTくんですけど、ファッジさんと仲好くできればいいなって思います♪
ヘンプク、リボンが目のとこにいっちゃうんですね^-^;
そーいえば黒リボンはサングラスみたいだ、って言ってる方もいました(笑
イラスト、頑張ります!ありがとうございました^-^
by か-ず (2009-06-07 15:26) 

オムレット

>cotonoさん
リオンくんとブランの再会、今からいろいろ想像しては
ワクワクしております^^
段階経ないとおはなしが浮かばない人間なもんで、実際に書くのは
ちょっと先になるかもしれませんが待っててくださいね~^^
ラブ絵&話、難航しております……。
やっぱり慣れないことはするもんじゃない。と思いつつ結構楽しんでたり♪
merufaちゃん&ルイくんのような大人っぽい雰囲気には程遠いですが、
公開できるように頑張りまーす。


>かーずさん
えへへ、びっくりさせちゃいました!(大成功!)
ブラン、似合ってますか?
本人に言ったら……喜ばないだろうなあ、多分(笑) 
笑えば普通に可愛いと思うんですけどね。(てか、書き分けできてない)
この仏頂面ではせっかくのドレスも台無しです。
塔の家のゲームは容赦ないですよ~。
遊ばれてるのはブランだけな気もしますが。
最近わたしの中でブランブームで、次のおはなしもブラン主役に
なりそうです。うーんどうしたんだわたし。
Tくん、よかったらファッジのとこに遊びにきてね~^^
by オムレット (2009-06-09 18:54) 

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