うららか春の歌まつり act.1 ~ユニット結成!?編~ [ちいさなおはなし]
ある日のこと。塔の家の面々が塔の居間に集まっていると、息を切らせたココアが駆け込んできました。
ココア 「見て見て! これ、今、町でもらってきたんだけど!」
ココアの手には1枚のチラシ。
また何やら気になるものを見つけてきてしまったようです。
モカ 「ココアさん? 外から帰ってきた時は、まずうがい・手洗いをですね……」
ブランシュ 「へーっ、何ナニ? のど自慢大会?」
しかめっ面のモカを押しのけて、ブランシュが身を乗り出します。
ココアが持ち帰ったチラシには、こう書いてありました。
レーズン 「へええ、歌のおまつりですか! 華やかでいいですねえ♪」
ニコ 「おー、面白そうじゃねーか。何なら俺が自慢のギターを弾いてやってもいいぜー」
ココア 「でしょでしょ!」
ココアは、頬を紅潮させてうなずきました。
ココア 「それでねっ、準優勝の副賞が銀星堂のレアチーズケーキなんだよっ。めざせー、準優勝ー!」
ブランシュ 「・・・・・・なぜに準優勝……(汗)」
大いに盛り上がっていたところですが、そこに冷ややかな声が飛びました。
ガレット 「ちょっと。言っとくけど、あたしは嫌よ。そんな庶民の祭り、願い下げよ」
ココア 「え~。ガレットちゃん、出ないのお」
ココアとしては、あの有名な「サウンド・オブ・ミュージック」の「トラップ一家」よろしく、塔の家全員で仲良く出場!(そしてケーキゲット!!)を目論んでいたので、がっかりしてしまいました。
モカ 「そうですね。わたしたちはみんな、仕事がありますし」
ファッジ 「ぼ、ぼくは、みてるね」
次々と候補者が減っていきます。みるみる元気を失っていくココア。
その時、部屋の端から声がかかりました。
アンゼリカ 「あたしは出るよ」
ココア 「アンゼちゃん!!」
長椅子に足を組んで座っていたアンゼリカは、顔を上げるとココアに向かって微笑みました。
アンゼリカ 「ケーキゲット! するんだろ?」
ココア 「うん! うん~!」
モカが、慌てたように割って入ります。
モカ 「アンゼさん、困ります。ココアさんは学校のお勉強が……」
アンゼリカ 「たまには、息抜きもいいじゃん。んな、別に何日間も家をあけるわけじゃなし」
モカ 「それは、そうですが……」
そうしてアンゼリカは、話に加わらず、ひとり窓際でぼおっとしていたムースに声をかけました。
アンゼ 「そんでもって、ムース! 3人目はあんただ」
ムース 「・・・・・・え? わ、わたし……?」
アンゼリカ 「知ってるんだよ。あんたの歌が、とびっきりだってことは」
そうして結成された3人のユニット。果たして、歌まつりのゆくえは?
祭りは1週間後です!!
【おまけ】
ニコ 「で? 結局俺さまのギターは、どうなったんだ?」
ブランシュ 「さあ? でも、ココアたちは音源を手に入れるとか言ってCDショップに出かけてったよ」
ニコ 「何? ちっくしょー、久々に俺さまの腕前を披露するいい機会だったってのに。よし、ブラン! 俺たち2人で歌まつりに殴り込みだっ!」
ブランシュ 「えええ? おれは嫌だよ!?」
本気になったニコにブランシュが逆らえるわけもなく。
このあと、歌祭りの大会事務局に、エントリー用紙をもらいにいった2人でした。
----------------------------------------------------------------------------------
どもども。前回の集合絵で、とりあえずお絵描き熱が一段落したので、今回はちょっと雰囲気を戻して。
今度は文字書きのターン! ということで、おはなしは次回に続きます。
4月になってから平日は帰りがおそくて、ブログも書きたい内容だけがどんどんたまっている状態です。
最近ヤミショやアイランドの記事も全然書けてない……;
あ、いただきものの紹介はあとでどーん!とさせてもらいますねっ。
今回の話も、結構前からボンヤリと考えてたものでした。
おはなしの内容に合わせて、ユニット名募集とかやろうかと思ったけど、まあいいや……(疲労)
しかし、やっぱりわたしのブログはこの形が一番落ち着きますねー。
あ、イラストに関しては、ちょっと一度水面下にもぐって、修行し直してから再挑戦したいと思います。野望だけはあるんだ、野望だけは……。とりあえずイケメンのお兄ちゃんキャラを描けるようにしないと。うーん、道のりは遠いぞ。
ココア 「見て見て! これ、今、町でもらってきたんだけど!」
ココアの手には1枚のチラシ。
また何やら気になるものを見つけてきてしまったようです。
モカ 「ココアさん? 外から帰ってきた時は、まずうがい・手洗いをですね……」
ブランシュ 「へーっ、何ナニ? のど自慢大会?」
しかめっ面のモカを押しのけて、ブランシュが身を乗り出します。
ココアが持ち帰ったチラシには、こう書いてありました。
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~春の歌まつり参加者募集!~
きみの美声をうららかな春の風にのせよう♪
・参加人数1人から ・年齢自由 ・飛び入り歓迎!
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~春の歌まつり参加者募集!~
きみの美声をうららかな春の風にのせよう♪
・参加人数1人から ・年齢自由 ・飛び入り歓迎!
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レーズン 「へええ、歌のおまつりですか! 華やかでいいですねえ♪」
ニコ 「おー、面白そうじゃねーか。何なら俺が自慢のギターを弾いてやってもいいぜー」
ココア 「でしょでしょ!」
ココアは、頬を紅潮させてうなずきました。
ココア 「それでねっ、準優勝の副賞が銀星堂のレアチーズケーキなんだよっ。めざせー、準優勝ー!」
ブランシュ 「・・・・・・なぜに準優勝……(汗)」
大いに盛り上がっていたところですが、そこに冷ややかな声が飛びました。
ガレット 「ちょっと。言っとくけど、あたしは嫌よ。そんな庶民の祭り、願い下げよ」
ココア 「え~。ガレットちゃん、出ないのお」
ココアとしては、あの有名な「サウンド・オブ・ミュージック」の「トラップ一家」よろしく、塔の家全員で仲良く出場!(そしてケーキゲット!!)を目論んでいたので、がっかりしてしまいました。
モカ 「そうですね。わたしたちはみんな、仕事がありますし」
ファッジ 「ぼ、ぼくは、みてるね」
次々と候補者が減っていきます。みるみる元気を失っていくココア。
その時、部屋の端から声がかかりました。
アンゼリカ 「あたしは出るよ」
ココア 「アンゼちゃん!!」
長椅子に足を組んで座っていたアンゼリカは、顔を上げるとココアに向かって微笑みました。
アンゼリカ 「ケーキゲット! するんだろ?」
ココア 「うん! うん~!」
モカが、慌てたように割って入ります。
モカ 「アンゼさん、困ります。ココアさんは学校のお勉強が……」
アンゼリカ 「たまには、息抜きもいいじゃん。んな、別に何日間も家をあけるわけじゃなし」
モカ 「それは、そうですが……」
そうしてアンゼリカは、話に加わらず、ひとり窓際でぼおっとしていたムースに声をかけました。
アンゼ 「そんでもって、ムース! 3人目はあんただ」
ムース 「・・・・・・え? わ、わたし……?」
アンゼリカ 「知ってるんだよ。あんたの歌が、とびっきりだってことは」
そうして結成された3人のユニット。果たして、歌まつりのゆくえは?
祭りは1週間後です!!
~つづく~
【おまけ】
ニコ 「で? 結局俺さまのギターは、どうなったんだ?」
ブランシュ 「さあ? でも、ココアたちは音源を手に入れるとか言ってCDショップに出かけてったよ」
ニコ 「何? ちっくしょー、久々に俺さまの腕前を披露するいい機会だったってのに。よし、ブラン! 俺たち2人で歌まつりに殴り込みだっ!」
ブランシュ 「えええ? おれは嫌だよ!?」
本気になったニコにブランシュが逆らえるわけもなく。
このあと、歌祭りの大会事務局に、エントリー用紙をもらいにいった2人でした。
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どもども。前回の集合絵で、とりあえずお絵描き熱が一段落したので、今回はちょっと雰囲気を戻して。
今度は文字書きのターン! ということで、おはなしは次回に続きます。
4月になってから平日は帰りがおそくて、ブログも書きたい内容だけがどんどんたまっている状態です。
最近ヤミショやアイランドの記事も全然書けてない……;
あ、いただきものの紹介はあとでどーん!とさせてもらいますねっ。
今回の話も、結構前からボンヤリと考えてたものでした。
おはなしの内容に合わせて、ユニット名募集とかやろうかと思ったけど、まあいいや……(疲労)
しかし、やっぱりわたしのブログはこの形が一番落ち着きますねー。
あ、イラストに関しては、ちょっと一度水面下にもぐって、修行し直してから再挑戦したいと思います。野望だけはあるんだ、野望だけは……。とりあえずイケメンのお兄ちゃんキャラを描けるようにしないと。うーん、道のりは遠いぞ。
お仕事お疲れ様ですv
ユニット結成ですか^^塔の家はいつも楽しそうですね♪
お話を見て一枚目のSSの背景が街の掲示板のように見えてしまいました。
SSの載せ方もホントお上手です^^
ムースちゃんがいるなら賞品getの期待大ですね。
ブランシュくんたちにも頑張ってほしいな~^^
by cotono (2009-04-18 11:16)
>cotonoさん
はい、相変わらずのんきな塔の家の方々です^^
も~、飼い主のわたしのほうがうらやましくなってしまいますよ!
(ほんと楽しそうだよね、君たち)
室内系の壁紙が増えたので、さっそく使ってみました♪
窓際のシーンはそれっぽく見えてお気に入りです。
ココアは準優勝ねらいですが、どうなることやら……。
ブランシュたちのエピソードもおまけで続きます!
by オムレット (2009-04-19 09:18)