報われない僕ら ① ~修行開始!編~ [ちいさなおはなし]
先日の、「3つの鍵」事件(?)での体験から、いつどこでどんな危険に遭遇するかわからない、
ということを悟ったブランシュ。
というわけで、ずっとサボっていた技の練習を再開することにしました。
ブランシュ 「/thunder!」
ピカッ
ドシャーン
ボッ!!
ブランシュ 「うぎゃあああっ! 俺のマンガが消し墨にィィィっ!」
……どうやら前途は多難です。
けれど、へこたれてなんかいられません。
強くなければ、いざという時、彼女を守れないではありませんか。
ブランシュ 「もう一度! /thunder!」
ピカッ
ドシャーン
ブランシュ 「うぎゃあああっ!」
空を走った稲妻が、今度は自分に直撃!!
そこにガレットがやってきました。チリチリパーマのブランシュを見て、一言。
ガレット 「野蛮人……」
軽蔑のまなざしを残し、立ち去ります。
取り残されたブランシュは、天を仰いでさけびました。
ブランシュ 「どーしてこーなるんだー!! (泣)」
ということを悟ったブランシュ。
というわけで、ずっとサボっていた技の練習を再開することにしました。
ブランシュ 「/thunder!」
ピカッ
ドシャーン
ボッ!!
ブランシュ 「うぎゃあああっ! 俺のマンガが消し墨にィィィっ!」
……どうやら前途は多難です。
けれど、へこたれてなんかいられません。
強くなければ、いざという時、彼女を守れないではありませんか。
ブランシュ 「もう一度! /thunder!」
ピカッ
ドシャーン
ブランシュ 「うぎゃあああっ!」
空を走った稲妻が、今度は自分に直撃!!
そこにガレットがやってきました。チリチリパーマのブランシュを見て、一言。
ガレット 「野蛮人……」
軽蔑のまなざしを残し、立ち去ります。
取り残されたブランシュは、天を仰いでさけびました。
ブランシュ 「どーしてこーなるんだー!! (泣)」
END
3つの鍵 ~巨大迷路の大冒険~ ⑤ [ちいさなおはなし]
前のおはなしはこちら。⇒ 『3つの鍵~巨大迷路の大冒険~④』
やっとの思いで小人たちの宴会を抜け出してきたココアたち。
走っているうちに、いつの間にかお花畑を抜け、元の迷路に戻って来ました。
モカ 「はっ! あの前方に見える光は!?」
ココア 「ゴールだ~っ!」
ぼふっ。3人は勢いよく迷路の外にころがり出ました。
下からモカ、ココア、ムースの順に、だんご状態になって倒れ込みます。
モカ 「うっ……(2人分の体重 ↓ )」
ココア 「あっ、ごめーんモカ……って、あれ?」
起き上がったココアは、周囲からの視線を感じました。
見れば、すこし離れたところにちゃんとした出口があり、他のお客さんたちは、そこから何事もなかったかのように出てきます。背後を振り返って自分たちが出てきたところを確かめれば、生垣の中央に人がひとり通り抜けられるくらいの穴がぽっかりとあいていました。
【8】
やっとの思いで小人たちの宴会を抜け出してきたココアたち。
走っているうちに、いつの間にかお花畑を抜け、元の迷路に戻って来ました。
モカ 「はっ! あの前方に見える光は!?」
ココア 「ゴールだ~っ!」
ぼふっ。3人は勢いよく迷路の外にころがり出ました。
下からモカ、ココア、ムースの順に、だんご状態になって倒れ込みます。
モカ 「うっ……(2人分の体重 ↓ )」
ココア 「あっ、ごめーんモカ……って、あれ?」
起き上がったココアは、周囲からの視線を感じました。
見れば、すこし離れたところにちゃんとした出口があり、他のお客さんたちは、そこから何事もなかったかのように出てきます。背後を振り返って自分たちが出てきたところを確かめれば、生垣の中央に人がひとり通り抜けられるくらいの穴がぽっかりとあいていました。
3つの鍵 ~巨大迷路の大冒険~ ④ [ちいさなおはなし]
前のおはなしはこちら。⇒ 『3つの鍵~巨大迷路の大冒険~③』
「ド~はドーナツのド レ~はレモネードのレ~♪
ミ~はミルフィーユのミ ファ~はファッちゃんのファ~♪」
ごきげんなメロディが風にながれてゆきます。
ココアとムースは仲良く手をつなぎ、迷路の中をスキップしながら歩いていました。
青い空、白い雲。あたりには色とりどりの薔薇が咲き乱れ、うっとりするような芳香を放っています。
一方、すでに息も絶え絶えなのが執事のモカ。
9人分のお弁当を背中にかつぎ、汗だくになりながら、必死で2人の後を
追っています。
そんな彼の苦労に、まったく気づいていないココアです。
ココア 「ねーねー、おやつのさくらんぼ、食べてい~い?」
モカ 「……いけません!!」
ココア 「ケチ!」
モカ 「そんな、食べ物ばっかり出てくる歌なんか歌ってるから、よけいにおなかが減るんですよ……(呆)」
【グーチーム:ココア、モカ、ムースの場合】
【7】
「ド~はドーナツのド レ~はレモネードのレ~♪
ミ~はミルフィーユのミ ファ~はファッちゃんのファ~♪」
ごきげんなメロディが風にながれてゆきます。
ココアとムースは仲良く手をつなぎ、迷路の中をスキップしながら歩いていました。
青い空、白い雲。あたりには色とりどりの薔薇が咲き乱れ、うっとりするような芳香を放っています。
一方、すでに息も絶え絶えなのが執事のモカ。
9人分のお弁当を背中にかつぎ、汗だくになりながら、必死で2人の後を
追っています。
そんな彼の苦労に、まったく気づいていないココアです。
ココア 「ねーねー、おやつのさくらんぼ、食べてい~い?」
モカ 「……いけません!!」
ココア 「ケチ!」
モカ 「そんな、食べ物ばっかり出てくる歌なんか歌ってるから、よけいにおなかが減るんですよ……(呆)」
3つの鍵 ~巨大迷路の大冒険~ ③ [ちいさなおはなし]
前のおはなしはこちら。⇒ 『3つの鍵~巨大迷路の大冒険~②』
ガレット 「ちょっと! 遅いわね!」
先頭を歩いていたガレットが、しびれをきらしたように振り返りました。
ガレット 「もう少し早く歩けないの!?」
ラテ 「も、申し訳ありませ……」
あわてて小走りに駆けてくるラテ。その顔色は真っ青です。
【パーチーム:アンゼリカ、ラテ、ガレットの場合】
【5】
ガレット 「ちょっと! 遅いわね!」
先頭を歩いていたガレットが、しびれをきらしたように振り返りました。
ガレット 「もう少し早く歩けないの!?」
ラテ 「も、申し訳ありませ……」
あわてて小走りに駆けてくるラテ。その顔色は真っ青です。
3つの鍵 ~巨大迷路の大冒険~ ② [ちいさなおはなし]
前のおはなしはこちら。⇒ 『3つの鍵~巨大迷路の大冒険~①』
「よし、行くぞー!」
スタートと同時に、3人はいっせいに走り出しました。
なにせ、ここは唯一の男子チーム。他の2チームに後れを取るわけにはいきません。
特に気合いが入っているのがブランシュです。
ブラン 「(1番になったら、ガレットさんおれのこと見直してくれるかなあ……)」
愛しの彼女に対して、どうにもいつも空回り気味のブランシュ。
この機会に一気に男を上げたいところです。
(ガレット 「まあ、早かったのねブラン! 私はすっかり迷ってしまったわ」)
(ブラン 「いやあ、これくらいなんてことないさ」)
頭の中でゴール風景をイメージすれば、自然と口元がにやけてきてしまいます。
そんなブランシュをニコがとなりから気味悪そうにながめていました……。
【チョキチーム:ブランシュ、ニコ、ファッジの場合】
【3】
「よし、行くぞー!」
スタートと同時に、3人はいっせいに走り出しました。
なにせ、ここは唯一の男子チーム。他の2チームに後れを取るわけにはいきません。
特に気合いが入っているのがブランシュです。
ブラン 「(1番になったら、ガレットさんおれのこと見直してくれるかなあ……)」
愛しの彼女に対して、どうにもいつも空回り気味のブランシュ。
この機会に一気に男を上げたいところです。
(ガレット 「まあ、早かったのねブラン! 私はすっかり迷ってしまったわ」)
(ブラン 「いやあ、これくらいなんてことないさ」)
頭の中でゴール風景をイメージすれば、自然と口元がにやけてきてしまいます。
そんなブランシュをニコがとなりから気味悪そうにながめていました……。