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月までの航路 [ちいさなおはなし]

図書室のすみで見つけた昔話の絵本。

「『かぐや姫』か~。よーし、今日はこのおはなしの中に遊びにいっちゃお!」

絵本の中に飛び込んだココアがはじめに降り立ったのは、薄暗い夜の竹林。
林の奥からは、まばゆい光が漏れています。


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「わわ! もしかして、かぐや姫誕生の場面!?」


それからココアは、かぐや姫の成長をこっそり見守りながら、本の中の世界を満喫しました。
借り物の着物で都を散策したり、帝の住まいをのぞきに行ったり。
普段の生活とはかけ離れた文化の数々に、興味津々です。

やがて、物語はクライマックスへ。
使者とともに、故郷の月へと帰っていくかぐや姫。
その行列の一番うしろに控えていたお供の者をつかまえて、ココアは懇願します。

「ね、ちょっとあなた! あたしも月に連れてってくれない?」

困惑するお供の者をなだめすかして、月の舟に乗り込んだココア。
月への道程は思いのほか長く、うっかり口をつけたお酒に酔っぱらって爆睡してしまいました。


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「お嬢さま、ご覧ください。月の都が見えて参りました」
「やっと到着? ふわわ~、よく寝た~」


お供の者に起こされて顔を上げると、いつの間にか目の前に迫った大きな丸い月に向かって
並木灯篭がまっすぐに伸びています。
どうやらこのまま月の都まで続いているようです。

「いよいよ、月の都に行けるんだね! どんなところかな? ワクワク~!」

FIN






ココア、月へ行く。

"塔の家×竹取物語”で、ちいさなおはなしを作ってみました。


きっかけは背景の「灯篭並木」でした。

今のところ最後のラインナップとなった桜関係のヤミ箱の中から
どれを引こうか悩んで悩んで、これなら8アイテム中6アイテムは当たり!
……と思った箱から、残り2アイテムを引き当ててしまう飼い主orz
(あくまで個人の好みの問題です)

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桜……桜要素はいづこ……。
しかし、手に入れてしまった以上、レイアウトせねばなるまい(謎の使命感)

そんなこんなで、気づいたら竹取物語に行き着いていました(何故!?)
結果的に、なかなか幻想的なレイアウトに仕上がったので満足です。
勢いでおはなしも1本できたしね!

話の流れで、即興で「かぐや姫誕生の場面に居合わすココア」のレイアウトも作成。
こちらには、開催中の平成・令和ログインボーナスイベントの「ジオラマ人形・姫」と、
ヤミ箱チケットで交換した「レトロフィルターを」使用しました。

果たして、ココアが見た月の都はどんなところだったのか……。
うーん、気になる。


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塔の家図書室。

いつの間にか書架に知らない本が紛れ込んでいたりする。
ココアはここからよく本の中の世界に冒険に出かけます。

これまでなんとなく、入り込むのはグリム童話とかアンデルセン童話とかのイメージだったけど、
日本の昔話もありね!
リヴリーって、和洋折衷だし。

擬人化のココアたちが住む世界は完全に西洋世界(+α)だけど。
なので、物語の中のココアにとって、奈良の都は物珍しい世界なのだ。
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