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お菓子の家を食べ尽くせ! [塔の家物語]

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3月になりました~。

ホワイトデーイベントは、またもやお菓子集めですね。今度はマカロン。
ココアは喜んでそうですが、飼い主は大変です。
まあ、ココアのレベル上げがてら、毎日ちょっとずつ頑張ります。

さてさて、今回の本題です。

先月のイベントで、わが家では島枠の不足により「お菓子の家の島」の取得を見送りました。
ココアはそれがいたくご不満だったらしく、お友達のmerufaちゃんの島に出向いては「いいなあいいなあ!」とじたばたしておりました。
そうしたら、見かねた(?)merufaちゃんが、ココアにお菓子の家をプレゼントしてくれました!


その時の様子がこちらです。 ⇒ cotonoさんのブログ「よそのこ絵日記&妖精のお家」へ♪


早速クリームをすくって食べちゃうところが、実にうちの子らしいと思います^^
最後の、お菓子の家を乗せた車がうしろからついてくるところが、イメージするととっても可愛いシーンでお気に入りです♪
cotonoさん、いつもありがとうございますv

さて。ココアが塔の家に持ち帰ったお菓子の家がその後、どうなったか。
飼い主であるわたしも気になったので、cotonoさんのお話の続編みたいな形で書いてみました♪

タイトルがやけに物騒ですが。もう少し可愛らしいフレーズにならなかったのか。
いやー、いろいろ考えたんですが、はじめにこのタイトルで書き出してしまったので、なんだかイメージが固定化してしまって、他にしっくりくるものが思いつきませんでした^^;
なので、このままで行きます。

お気軽な感じで読んでいただけたらうれしいです♪
ではではどうぞー。





塔の家物語 「お菓子の家を食べ尽くせ!」


「たっだいま~! ねえ、みんな来て来て!」

塔の家に帰り着いたココアは、早速、玄関から大きな声で皆を呼びました。

「なんだ、なんだ?」
「何が始まるの?」

思い思いの休日を過ごしていた塔の家の面々が、塔のあちこちから集まってきます。
ココアは満面の笑みで扉を開けました。

「じゃーん!」

そこには、見上げるほどの大きさのお菓子の家が建っていました。
玄関前の芝生の上に、レースの包装紙が広げられ、お菓子の家はその上に乗せられています。
土台はクッキー、壁はビスケット、屋根は板チョコとマカロン。
ドーナツの柵の前にはクッキーとキャンディーで作られたテーブルと椅子。
その横でシュワシュワと音をたてているのは、チョコレートの噴水です。
あたりはあっという間に美味しそうな甘いにおいに包まれました。

「merufaちゃんからもらっちゃったの! パティシエさんが、あたしのために作ってくれたんだよ。皆さんでどうぞ、って♪」
「で、家ごともらってきたってのか・・・・・・!?」

あまりのスケールの大きさに、ブランシュは開いた口がふさがりません。
見れば、ここまで家を運んできたと思われるトラックの運転手が、モカから伝票にサインをもらって去って行くところでした。

「ねっ、今日はみんなでお菓子パーティーにしない? もちろん、エスカさんやラテちゃんレーズンちゃん、黒蜜さんやグランマニエさんも一緒に!」

ココアの提案に、端っこにいたレーズンが瞳を輝かせます。

「ええっ、あたしたちも良いんですかっ?」
「だって、こんな大きな家、みんなで食べないと食べきれないよ」
「おっ、ココア嬢、気が利くねえ」

渋い見た目に反して甘党な黒蜜も、運転席の窓から身を乗り出して調子を合わせます。

「それじゃ、決まりっ! ねえモカ、確か裏の物置に、前に使ったガーデンテーブルがあったよね?」
「あたしたち、飲み物と取り皿をご用意してきます-!」
「じゃあ俺は、大急ぎで車をおいてこないとな」

それぞれが準備のために散らばってゆき、こうして突然のパーティーは幕を開けたのでした。


*


「いっただっきまーす!」

紅茶にミルクにレモネード。
それぞれの手元に飲み物が行き渡り、皆が一斉にお菓子の家にかぶりつこうとした時でした。

「ちょっと待った~!」

響いた制止の声に、ぴたり、全員が口を大きく開けたまま動きを止めました。
チョコレートがけドーナツを両手でつかんだ格好のまま、ブランシュが聞き返します。

「何だよ、ココア?」
「だって、やっぱりもったいないよ~。せっかく、こんなに可愛いのに。ねえモカ、どうにかしてとっておけないかなあ?」
「無茶言わないでください。食べ物である以上、せいぜい、もって数日。しかもこんなに大きいのですから、merufa様のお屋敷ならいざ知らず、ここ塔の家では室内で保管することはどう考えても不可能です。それなら、今日のうちに皆様でいただくのが一番かと」
「うう~、それはそうだけど~」

ココアは、夢にまで見たお菓子の家があっという間に消えてしまうのが残念でならないようです。
すっかり"おあずけを食らったムシクイ状態"の面々は、次第に業を煮やし始めます。

「こういうのは、どうかな?」

見かねたアンゼリカが、まず、壁の飾りのクッキーを一枚剥がして口に入れました。
とたんに悲しそうな顔になるココア。
そこでぱちり。女怪盗はウィンク。懐から取り出したキャンディーの包み紙をはがしてぺたり。
元のクッキーがあったところに貼り付けました。

「これなら、壊さずに食べられるんじゃない?」
「ほんとだー!」

それから、皆は塔の家に戻ると、居間や台所や自室の棚の奥からお菓子というお菓子を探し出してきました。

「壁のビスケットのかわりには、このウエハースをぺたり!」
「ドーナツの柵をいただくかわりに、バウムクーヘンで代用だ~!」

各自、工夫を凝らしてお菓子とお菓子を交換します。
屋根のマカロンを食べるために、自前の非常食用のチョコパイを抱えてきたブランシュが言いました。

「なあ・・・・・・。思うんだけど、これ、何か解決になってるのか・・・・・・?」

うーん、確かに。でも、なんだかとっても楽しいのは事実。
そんなことをしているうちに、気づけばどんどんお菓子の家は小さくなって、夕方頃にはきれいさっぱり、みんなのお腹の中に入っていたのでした。

fin



(後日談)

数日後、merufaの館に届いたお礼の手紙と同封の写真。
"土台の巨大クッキーをみんなでかかげながら「ごちそうさまでしたー!」"

merufa「良かったぁ、喜んでもらえたみたい^^」
ルイ 「えっ、本当にあれ全部食べたのか。あの塔の家、一体何人住んでるんだ?」
merufa 「さあねえ?」
セルジュ 「見ているだけで、胸焼けがしそうな代物だったな・・・・・・」
merufa「あれ? セルジュは甘いもの、苦手だっけ?」
セルジュ 「いや、ああいう人工甘味料丸出しのものは、どうも・・・・・・」
リオン「おれは甘いもの、大好きだぞー!」
merufa 「リオンが好きなのは、女の子からもらったチョコレートよね」




【オムレット注】

・食べ物で遊んですみません!
・だんだんお菓子の家が小さくなっていった理由
   お菓子の家用に、大きめに作られたお菓子⇒普通の大きさのお菓子への交換
   途中から、どれが元のお菓子でどれが交換後のお菓子なのかが分からなくなった からだと思います! たぶん!

(説明しなくても分かるお話を書きたいですね、うん・・・・・・。)
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雪渦

見上げるようなお菓子の家!
そしてはがしながら食べる!
うわぁ いいなぁ・・・と 我が子がヨダレを垂らしておりました
飼い主も同様です§^m^§
by 雪渦 (2016-03-08 08:13) 

cotono


お菓子の家を食べつくしていただき、ご紹介までありがとうございますぅv
後日談を作ってしまうとはさすが、オムレットさん!(←毎回感心してる私^^
merufaは食べきれない分はご近所の方に配ってくれるだろうと思っていたので写真を貰った時に、うちの様に住人さんがたくさんいて次からお菓子をプレゼントする時はもっといっぱいじゃないと足りないかしらと心配したようです^^
そこはすかさずセルジュに「迷惑だ」と止められたようですがw
それにしてもかなり大きなお菓子になってしまい私は後で、どうやって家から出したり入れたりしたんだろうと思ったほどのイメージになったんですけど、二人の家は両開きのドアがあってぎりぎり大丈夫だったんでしょうね^^
お菓子の名前が勢揃いで幸せな気分で読ませていただきました♪
おうちにあったお菓子で代用に納得のココアちゃんが可愛かったですv
でもその分も皆で食べちゃったのですね?w
うちの側近たちも出していただいて楽しかったです、アリガトォ^^
一番最後のmerufaのセリフで5、6人の女の子たちに囲まれてチョコを貰っているブランくんとリオンを思い浮かべちゃいました♪
by cotono (2016-03-08 11:28) 

オムレット

>雪渦さん
一度は体験してみたい夢ですよね^^
怖い魔女が中にいないお菓子の家なら特に歓迎w
作るの、大変だったろうなぁと思うんですが。
食べる方はあっという間です。
by オムレット (2016-03-10 20:38) 

オムレット

>cotonoさん
cotonoさんの楽しいお話を読んだら、またいつもの妄想癖が発動しましたw
たくさんのお菓子の出てくるお話、わたしも書いていて楽しかったです♪
そっかー、merufaちゃんはそういう風に考えていたのですね。
全部身内だけで食い尽くすうちの子たち(笑)
そうそう、どさくさに紛れて家中のお菓子も一緒に食べちゃったので、次の日から大変だったみたいです。
ブランは非常食まで出しちゃいましたからね。
町外れの丘の上に建っている塔の家は、実は周囲からはほぼ孤立(?)している存在で、「ご近所さん」と呼べるような親しい間柄の人はほとんどいないんですよねー。
ブランシュの野球仲間とかは町にいるんでしょうけど、塔に呼んだことはないはず。
なので、量はこれぐらいで大丈夫です^^
セルジュくん、merufaちゃんを止めてくれてありがとう~w
確かに、巨大なお菓子の家を運ぶのは大変だったでしょうね。
パティシエさんたちはハラハラしながら見守ってたはず。
思わず最後にmerufaちゃんたちも出しちゃいました^^
チョコレート、女の子たちはほとんどリオンくん狙いだろうな~。
中にひとりぐらい、ブラン目当ての子がいたとしても、本人気づかなそうです。
その辺ニブそうですからね。
あ、でも「美形兄と犬系弟」のセットで萌えている女子もいそうですね。
自分が横に並ぶよりも、2人で並んでてほしい、という複雑な願望w
by オムレット (2016-03-10 21:03) 

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